精神科医を目指す医学生の備忘録

精神科に興味あるけど、どうやって勉強したらいいかわからない。という悩みを解決するために医師国家試験をおもしろおかしく!?解説しつつ、勉強していくことにしました!一般の方でも解けちゃったりするので、ぜひともお付き合いくださいませ!

医大生に今年度人気No1の病院はどこ? ~マッチング2020年臨床研修 中間公表を受けて~

2020年度の人気No1は東京の武蔵野赤十字病院でした!

医学部生の就職先も最近はやりのマッチングで決まる!?

医学部生も就活する必要があるってご存知ですか?しかも、最近はやりの「マッチング」というキーワードのついたシステムで!

私自身は、医学部に入学するまで知らなかったのですが、入学後に先輩方が「マッチングどうするー?」と就職活動の会話をしているのを耳にして知ることとなりました。

私は現在医学部5年生で、いよいよ来年度がマッチングですので、自分の勉強の意味も込めて少し調べてみました。

一般の大学生の就活は、私立大学の受験と似ている

一般の大学生の民間企業への就活について少し調べてみたのですが、「受けたい企業にエントリーして、受かった分だけ内定をもらえる」というものなんですね。

例えば、自動車会社に就職したければ、「トヨタ」、「本田」、「日産」、「三菱」、「マツダ」などにエントリーします。そして、各社の採用面接を受けて、例えば「トヨタ」「三菱」「マツダ」の3社から内定を得られたら、その中から学生側が一番行きたい会社に就職するという感じのようです。

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一般企業への就活のイメージ

なんだか、私立大学の一般入試と似ていますね。私大受験では、受けたいだけ受験して、受かった中で一番自分の行きたい大学進学するという戦略が定石ですもんね。

医学部生の就活は、マッチングシステムを採用!

一方で、医学部生の就職活動はマッチングシステムによって行われます。マッチングと言われると最近はやりの恋愛マッチングアプリをイメージされるかもしれません。あれは、マッチングアプリが仲介して、プロフィールや好みなどの共通点から登録者同士をマッチさせるというものですよね。

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恋愛マッチングアプリのイメージ

 

医学生の就職マッチングも、「マッチング」という名前がつくので基本的な仕組みは同じです。

ざっくりとしたシステムとしては、次のような感じです。

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医学生の就職マッチングのイメージ

医学生のやること

  • まず医学生が、希望の病院の就職試験を受ける
  • 次に、医学生が受験した病院の中から、行きたい病院の希望順位をつける

◆病院側のやること

  • 就職活動を行う
  • 就職活動に来た学生のうち、来てほしい学生の希望順位をつけて

◆マッチング協議会のやること

なかなか、複雑な仕組みですよね💦

ただ、就職という人生がかかったイベントを仲介する以上、「公平性」を担保するために複雑な仕組みにせざるを得ないという背景もあるようです。(学生側としては有難い配慮です。)

なんでも、病院と研修病院の組み合わせには「ゲール・シャープレー」のマッチングアルゴリズムなるものが用いられており、なんと!?このアルゴリズム2012年にノーベル経済学賞を受賞したデビット・ゲイルさんとロイド・シャープレーという二人の学者が開発したアルゴリズムだそうです!

 

ノーベル経済学者の先生が考えたアルゴリズムを自分ごときに正確に説明できるはずもないので、興味がある方は下記の医師臨床研修研修マッチング協議会の「組み合わせ決定のアルゴリズム」という項目を参照してください!(Flashがないと見れないかもしれなんです(´;ω;`))

医師臨床研修マッチング協議会 −Japan Residency Matching Program−

 

ちなみに、マッチング協議会の手引きには、次のような記載がありました。

このアルゴリズムの優れているところは、学生側も病院側も相手や他者がどんなふうに登録しているかをアレコレ考えて戦略を立てる必要は一切ないことです。
このアルゴリズムは耐戦略性を有しているので、素直に自分が希望する順番どおりに登録することが、学生と病院双方にとって最も良いマッチ(組み合わせ)結果となるのです。

確かにアルゴリズムによって判断されるので、「かけひき」的な要素は比較的排除されますよね。

ただ、後述する「中間公表」が存在するため、多少のかけひきは存在していると思われます。今頃6年生は先日の中間公表結果を受けて悩んでいるんでしょうか(´;ω;`)

そもそも、なぜマッチングシステムが導入されたの?

医師臨床研修マッチングは2003年(平成15年)にはじめて開始されました。

マッチング手引きには、次のような記載がありました。

研修病院が各々、公募で研修医採用を行う場合、研修病院は内定辞退による欠員や過剰採用への対応が必要となります。

また、研修医が複数施設から内定を受け取った場合、回答締め切り日の差異などで、最も希望する病院と雇用契約を結ぶことができない可能性もありました。
こうした非効率を回避するため全国一斉に、すべての参加者(医学部 6 年生等の研修希望者)と参加病院(研修病院)が合理的、かつ効率的に組み合わせを決定できるシステムが研修医マッチングです。

 昔は、一般企業と同じ就職システムを採用してたんですね。ただ、それだと地方の学生が東京など都市部で就職活動をする際に不利益を被ったり(逆もしかり)、また病院側は内定辞退の学生が続出した場合の補填に追われたりとお互いに負担が大きかったようですね。

確かにマッチングシステムを導入すれば、全国一律に管理されるので公平性は担保されますもんね。

2003年からスタートした背景としては、2004年に現行臨床研修制度がスタートしたため、それに合わせてこのシステムが採用されたという感じのようですね。

医師の初期研修の歴史などは医師会のサイトが良くまとめられていましたので、興味があれば参照してください。

DOCTOR-ASE:医学生がこれからの医療を考えるための情報誌

先日、2020年度マッチングの中間公表が行われました!

マッチングは、いきなり行われるわけではなく、様子見のための「中間公表」というものが存在します。

中間公表では、医学生が希望第1位に登録した病院倍率が集計され、一覧として公表されます。

2020年を例にとると、例えば人気No1の東京都の武蔵野赤十字病院は定員10人に対して、応募者は97人で倍率は9.7という感じです。

この中間公表は、医学生がどの病院を第一希望にしているか?」を集計しているので、その年の医学生にとっての人気病院を示しているといえます。

もちろん、あくまでも「その年の医学生にとって人気の病院」を示しているだけにすぎず、その病院が良い病院か悪い病院かを直接的に示すわけではありませんし、募集定員が多い病院では倍率が低くなり、逆に募集定員が少ない病院では倍率が高くなる傾向になるので、この中間公表結果だけを鵜のみにしてはいけません。

2020年度、都道府県別人気病院をマップにまとめました!

自分も来年マッチングをする立場となるので、全国でどの病院が人気があるのかな?と思い、マップにまとめてみました!

自分の住んでいる都道府県の人気病院など良ければ見てみてください。

東日本編ではやはり東京を中心とした都心が人気!

量が多かったので、まずは東日本編です!

2020年度 医師臨床研修マッチング 中間公表(だいたい東日本編)

全国で今年度一番人気があったのは、東京都の武蔵野赤十字病院ですね。昨年度が応募者54人だったのに対し、今年は97人と激増していますね。定員を抜きにした単純の倍率でも、2位の大阪枚方公済病院(定員2で応募11人)5.5倍を大きく引き離しているので、すごいですねー。

 

武蔵野赤十字病院の研修医募集サイトを見た限り、ホームページからは「めっちゃ採用に力を入れてます」感は出ていなかったので、先輩とのつながりや口コミなどで人気なのでしょうか?

いずれにせよ、これだけの学生を引き付ける魅力ある病院なのでしょうね!(自分は名前は知っていましたが、ここまで人気とか知らなかったので、適当な推測ですいません(^^;))

武蔵野赤十字病院 | 職員募集 | 臨床研修部

 

全体的な傾向としては、やはり都心部の病院が人気ですね。都道府県別でも

東京都 :武蔵野赤十字病院:定員10人/応募97人:倍率9.70倍

神奈川県:横浜市立市民病院 :定員17人/応募48人:倍率2.82倍

埼玉県:さいたま赤十字病院:定員15人/応募40人:倍率2.67倍

千葉県:亀田総合病院:定員16人/応募39人:倍率2.44倍

といった感じで東京都に近い都道府県の方が人気の傾向があります。

西日本では、愛知県の一宮西病院が3.7倍で人気1位に!

だいたい西日本編もまとめてみました。

2020年度 医師臨床研修マッチング 中間公表(だいたい西日本編)

西日本では、愛知県の一宮西病院が定員10人に対して応募者37人の倍率3.7倍で人気No1でした。一宮西病院は去年は倍率1.89倍(定員9人/応募者17人)だったので今年は急増した感じですね。

一宮西病院のホームページも見てみましたが、こちらはなかなか気合の入っている印象を受けましたね。病院側の努力が今年は実ったのでしょうか?(名古屋市からやや外れているとはいえ、愛知県という都市部で2年目のモデル給料が900万円!?という好待遇も影響したのかもしれませんねー)

初期臨床研修プログラム | 初期研修医 | 一宮西病院 研修医募集|社会医療法人 杏嶺会

 

ただ、西日本は各都道府県に倍率が2を超える病院が多々あったので、東日本ほどは関東圏一極集中という印象はありませんね。

西日本に医学部が多いことなどが影響しているのかもしれませんね(適当な推測ですが・・・)

 

尚、今年は、新型コロナウイルスの影響で移動制限があったので、そのへんも影響があったのかもしれません。

私の所属する大学でも一時期東京など一部地域への病院見学が禁止されており、先輩方も非常に苦労されていました。(こればっかりは、仕方ないですけど)

 

 また、近年の医療現場の過重労働を受けて、年々QOL重視の医学生が増えているのかもしれません。

 

ちなみに「中間公表」の結果を受けて、医学生は希望順位を変更することが可能になります。

ですので、先ほど述べたようにマッチング協議会の「学生側も病院側も相手や他者がどんなふうに登録しているかをアレコレ考えて戦略を立てる必要は一切ない」という記載は必ずしも正しくなく、この結果を受けて現6年生は、色々と悩むんでしょうねー(来年は自分も他人事ではないですが…(^^;))

 

いずれにせよ、「各都道府県に均等に研修医を配分する」という社会的な意図もあると思いますが、医学生のマッチングは比較的公平性が担保されているので感謝しなければと思う次第です。(高校の同級生は、就職活動で何十社も受けたという話を聞いたので(^^;))

 

新型コロナウイルス感染症の影響で、現4・5年生は病院実習もままならない状況ですが、自分自身も可能な範囲で就活をしていきたいと思います!

 

長文お付き合いありがとございました!

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◆追記

趣味で作成したマップをツイートをしたら予想外に反響を頂けて嬉しい限りです(*'▽')

ただ、引用ツイートにてご指摘いただいた通り、「中間公表」の解釈の仕方は、何を軸としてみるかにより様々だと思いますので、各々が自分に必要なデータを利用していたければと思います!